住宅性能表示

ご希望の住宅性能は?

注文住宅の良いところは、希望に合った住宅が建てられることです。代表的な希望は、間取りや外観に対するものだと思いますが、「地震などに対する強さ」や「シックハウス対策」などについても望む場合は、どうすればよいのでしょう。

「地震などに対する強さ」や「シックハウス対策」などは、専門的な知識がないと具体的な希望も伝えられないし、設計する私たちもどれくらいのレベルで設計すれば良いのか困る場合があります。全ての性能を最高等級で設計すれば性能的にはベストかもしれませんが、建設コストが掛かりすぎますし……。

そこで、新築住宅の性能表示制度のモノサシを利用して、「耐震等級は2」などのように様々な性能を分かりやすい数値(等級)で表してみましょう。

住宅性能表示基準は、以下の10分野に区分され、等級や数値で表示されます

地震・風・地盤・基礎に関する建物の強さを評価します

火災の早期発見のしやすさや、外部からの延焼に対する燃えにくさ等を評価します

柱や土台の劣化を軽減する対策がどの程度
されているかを評価します

給排水管やガス管の点検・掃除・修繕など維持管理のしやすさを評価します

効率的に冷暖房を行うための断熱材の使用
など、省エネ対策を評価します

有害物質であるホルムアルデヒドの発散量や換気対策を評価します

採光や通風に必要な開口部の面積と位置に
ついて評価します

開口部の遮音性能がどのくらいあるかを評価します

高齢者等が暮らしやすいために必要な対策
の程度を評価します

外部からの侵入を防ぐ開口部の対策を評価します

下図のように住宅の性能表示制度は、公的な指定住宅性能評価機関に申請し評価してもらうのもモチロン可能ですが、
そのためには30〜40万円程度の費用がかかります。ですから多くの場合は設計のための目標値として設定しています。

住宅性能評価の流れ

詳しくはこちら → 一般社団法人 住宅性能評価・表示協会