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近くの森の木で家を建てる
近くの森の木で家を建てると地球温暖化を抑えられます
樹木は【炭素の缶詰】!?
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樹木は窒素固定菌などの働きで、大気中から吸収した窒素、二酸化炭素と根から吸い上げた水から、太陽エネルギーと葉緑素による光合成で糖をつくり酸素を放出します。生成された糖はさまざま化学変化により、樹木を構成するセルロース、グルコースなどに変化し、細胞壁となって樹木の中に貯めこまれていきます。
貯蔵されている炭素は木材の重量の約半分です。
樹木は伐採され木材製品に加工された後も、腐ったり燃えない限り炭素は固定したままです。
腐ったり、燃える時には二酸化炭素を放出しますが、もともと大気中にあったものなので長期的に見ると二酸化炭素は増えません。
それゆえ、樹木は【炭素の貯蔵庫】、木材は【炭素の缶詰】などと呼ばれます。
木造住宅は【都市の森林】!?
木材重量の約半分は炭素です。そして、平均的な木造住宅は25㎥の木材を使うので、4,500Kgの炭素を貯留してます。
これは、鉄骨プレハブ住宅の4倍の炭素貯留量となります。木造建築物を建てることは、炭素を吸収、貯蔵することになり地球温暖化防止に役立ちます。
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このように、炭素の貯蔵庫である樹木で住宅を建てれば、森林と同様の貯蔵庫が都市にもできるので、木造住宅は【第二の森林】、【都市の森林】と呼ばれます。
木造建築物だけではなく、身近なところから木材の利用をもっともっと広げて低炭素社会を実現し、地球温暖化を防止しましょう。
木材自給率の低い日本には
世界中の国から木材が集められています。
どこで育った木材を使えばよいのでしょうか?
森林が持つ多彩な機能から考えてみましょう。
〇森林が持つ機能
- 肥沃な土壌がおいしい水を生み、雨水を貯えて渇水と洪
- 水、土砂崩れを防ぐ
- 田畑や川、湖沼、海に水を供給し農作物や生き物を育む
- 山菜やキノコを育むほか、野生動物の生息地となる
- 目に優しい緑・美しい景観・フィトンチッド・マイナスイン・
1/f ゆらぎなどによる抗菌・防腐・精神安定・リラックス
などの森林浴効果 - CO2を吸収し、酸素を生み炭素を貯める
- 木材資源となる
【水土保全林】視点で見れば・・・住所地の河川流域で育った木材を使いたい。
山から流れ出た水は川から湖沼を通り、田畑を潤しつつ海まで流れ出ます。
【水土保全林】としての機能の限界を超えると、流域に大きな被害をもたらします。
播磨地方では、平成30年と平成21年に豪雨で大きな被害を受けました。
災害予防を考えると、自分が住んでいる所と同じ河川の流域で育った木材を使いたいですね。
【地産地消】の恩恵に浴するには、兵庫県産の木材を使いたいですね。
森林は山菜やキノコを培い、田畑や川、湖沼から海に水を供給し、農作物や生き物を育むほか、野生動物の生息地ともなります。
【地産地消】の観点から播磨地方の自然の恵みを調べてみました。
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・丹波篠山のイノシシ・鹿・黒大豆
・三木市周辺では最高の酒米『山田錦』
・加西市のブドウ
・宍粟市のシイタケ
・佐用町のお茶
・千種川の鮎
・たつの市の醤油と梅
・赤穂市の塩
・瀬戸内海の鯛、タコ、海苔、イカナゴ、牡蠣など・・・。
簡単に調べても、結構ありますね!
森林からの恩恵に浴するには、自分が住んでいる河川の流域を中心にして、兵庫県内で育った木くらいまで範囲を広げたいですね。
【地産地消】とは、地域で作られたものをその地域で消費することで、消費者と生産者が『顔が見え、話ができる』関係を築けるので、お互いに安心感が深まり、「地場産物」への愛着も高まります。
地場産物の消費の拡大が地元の産業の応援となり、生産者の意欲の向上と農地の荒廃を防ぐことにつながり、地場産業が活性化し、伝統的な食生活や食文化が伝えられ、食料自給率を高めることにもなります。
【森林と人との共生林】 視点で見れば、地域性はありません。
目に優しい緑・美しい景観・フィトンチッド・マイナスイオン・1/fゆらぎなどによる抗菌・防腐・精神安定・リラックスなどの森林浴効果は森林の魅力です。
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これらを体験、見学しようと思えば、現地まで行かなければなりません。
行こうと思えば、世界中のどこにでも行ける訳ですから、この視点からは地域性はないと言えます。
さあ、近くの森にお出かけしてみましょう!
暑い夏、森に入ると涼しいですよ。
木陰だけじゃなくて、樹木は葉っぱから水分が蒸散しています。その気化熱で周囲の温度を奪うから涼しいのです。
兵庫県のおでかけ・美味いもの・選りすぐり情報!!
菌ちゃん野菜や玄米、味噌汁、納豆、漬物、梅干し、塩こうじ、ヨーグルト、チーズ、頭からたべられる小魚などは、善玉菌が好きな食べものなのでおなか畑が元気になり、からだも心も元気になります。
お菓子やパン、ケーキ、ジュースなどの甘いものや油の多いものは、悪玉菌が好きなので、食べすぎると、からだも心も弱くなってしまいます。
【地産地消】選りすぐり情報!!
《五つ星ひょうご》
兵庫県は摂津・播磨・但馬・丹波・淡路と
五国もの個性が集まっています
五国豊穣の県土には
他にはないごちそうや、魅力的なモノがいっぱいです
そんな中でも選りすぐった
とっておきの逸品を
「五つ星ひょうご」として認定し
紹介されています。
https://www.5stars-hyogo.com/
★このサイトは
けっしてお腹が空いている時に見ちゃダメですよ
もうたまらんです!
【地産地消】選りすぐり情報!!
HYOGO ! ナビ
https://www.hyogo-tourism.jp/
兵庫県の
公式観光サイトです
五国の国・兵庫県の魅力が
ぎっしりつまっています
兵庫テロワール旅
https://www.hyogo-tourism.jp/terroir/
多彩な風土に恵まれ兵庫県
ここには世界が感嘆する
食材や文化が生まれ
受け継がれてきました
各地域に根差した食や文化を味わい楽しみ
それらが生まれたルーツや背景を探り
受け継いできた人の想いや技術に触れる
そして
大地の恵みへの感謝を実感する旅
“兵庫テロワール旅”はそんな旅を提案します
兵庫の道の駅
https://www.michi-no-eki.jp/stations/search/37/all/all
各駅のHPでは、地域性豊かな情報を収集できます
現地まで赴けば、それこそディープな情報があるかも!?
モチロン
地産地消の農産物や
水産物などの直売も
楽しみです
なるべく近くの森で生まれた、新鮮なおいしい空気を呼吸したい。
森林は、大気中のCO2を吸収して酸素を生み、美味しい空気を供給しています。
大気は地球規模で移動しているので、地域性にこだわらなくても良いと思いますが、黄砂や原発の放射能まで考えると、なるべく近くの森で生まれた、新鮮でおいしい空気を呼吸したいですよね。
【資源の循環利用林】視点で考えてみる。
木を読み、適材適所に使う
材木の性質
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- 構造的強度
- 耐久性、耐シロアリ
- 吸放湿性
- 熱伝導率(断熱・肌ざわり)
- 耐火性
- やさしさ(反射光・吸音性・衝撃)
- 消臭・殺菌・芳香(フィトンチッド)
- 炭素貯留・放出
- 製造エネルギー
- ウッドマイレージ
- リサイクル性
- 価格
田代工務店は木を読み、木材の性質を生かすように下記のように使い分けています。
- 土台・・・米ヒバ/輸入材ですが、耐久性、シロアリ忌避効果が強い。青森ヒバ、能登ヒバは価格がネック。杉の赤味100%もアリ
- 柱・・・杉、桧/兵庫県産か高知県産材
- 桁・梁・・・杉/兵庫県産か高知県産材
- 間柱・筋交・垂木・・・杉/兵庫県産か高知県産材
材木は安けりゃ良いのか?
現在の日本で、一般的にもっとも良く使われている樹種は・・・。
・土台:レッドウッド薬剤加圧注入材か桧
・柱:ホワイトウッド集成材
・桁梁:米松乾燥材(KD材)、レッドウッド集成材
・間柱:ホワイトウッド
・筋違、垂木:米松KD材
と、なります。
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工務店視点で見れば、ホワイトウッド(ドイツトウヒ、米ツガなど)は最も耐久性がなく、腐りやすくてシロアリに喰われやすいですから、構造材には使いません。
薬剤加圧注入材はシックハウス観点からは論外です。
構造材にこのような材木を使うのは、ただただ価格が安いから!の一言に尽きると言えます。
さらに!
商社は木材、合板を金儲けのための投機対象としか見ていません。環境とか日本の林業が抱える問題などは少しも考慮されません。
試しに・・・。
ハウスメーカーやパワービルダーに樹種を質問しても上手くかわされ明確な回答はかえってこないでしょう。
これは、
消費者側も、インスタ映えするデザインと価格ばかりが気になり、樹種についての検討をおろそかにしてきた面がある事も否定できません。
ウッドマイレージの観点から考えてみる。
世界からの木材輸入量
グラフの輸入量を見てみるとEUからの木材がダントツに多いです。コレはほとんどがホワイトウッドだと推察されます。
製材の輸入総量は4,895,000㎥です。平均的な住宅(25㎥/軒)に換算すると、19万軒分もあります。
各国からの木材輸送距離
各国から日本までの輸送距離は左の図の通りで、EUからの距離が21,000Kmとダントツです。
年間600万㎥もの大量の木材を長距離輸送する過程で排出されるCO2の量が環境に負荷をかけています。
この木材の輸送に係る、環境負荷を数値化したのが、
ウッドマイルズ/ウッドマイレージCO2です。
欧州材のウッドマイレージCO2
ウッドマイルズは木材の輸送距離。
ウッドマイレージは木材の輸送量X輸送距離XCO2排出係数で表される指数です。
欧州材の場合を計算してみましょう。
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2022年の製材輸入量は2,566,000㎥
欧州材の輸送CO2排出量は185Kg-CO2/㎥
2566000×185=474,710,000Kg-CO2
→474,710t-CO2となります。
474千トン・・・すごいですね!
というか、想像も出来ない量です。
2022年に輸入された欧州材の輸送CO2排出量は、樹齢50年生杉の年間吸収量に換算すると、3,390万本にもなります。
地域材住宅と欧州材住宅のCO2排出量の差
38坪の木造住宅を全て地域材で建てる場合と全て欧州材で建てる場合の差は4,041Kg-CO2。
ガソリンにすると1,757リットル、杉に換算すると288本にもなります。
このように、ウッドマイレージCO2から見れば・・・。
地域材、国産材を使って家を建てたいと思います。
新建ハウジング社のアンケートより・・・。
全国規模のハウスメーカーで家を建てた方は54%
地域の工務店で家を建てた方は39%
これらの方が重視したアンケートの項目は以下の通りです。
①間取り・プラン・・・86.3%
②家事がしやすい・・・85%
③耐震性・・・・・・・・・・・81.3%
④耐久性・・・・・・・・・・・80.9%
⑤部屋の明るさ・・・・・77.7%
これらの方が重視しなかったアンケートの項目は以下の通りです。
①【国産・地元の木を使っている】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・65.3%
②【健康になる(自然素材・オールアース/電磁波対策)】・・・・・・・・・・・61.7%
③【地域の気候風土に配慮したデザイン】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・57.4%
④【環境にやさしい(自然エネルギーの活用・土に還る素材など)】・・・56.8%
全国規模のハウスメーカーで建てた方が過半数なので、このような結果になったと思われますが、大手ハウスメーカーの社会的責任を考慮すると、見過ごせない結果だと言えます。
また逆に、大手ハウスメーカーの弱点や出来ない事が明らかになったと考えます
様々な観点から考察してきましたが
近くの森の木で家を建てたい!と、強く思います。