断熱・換気のしくみ

弊社の断熱工法はベーシックな《外張り断熱》で下図のようになっています。

屋根は自社製の押出し発泡ポリスチレン、ネオマフォーム(厚さ=100mm)を構造用パネルでサンドイッチしたパネルを使用しています。
スタイロフォームの上側に通気層を設けたパネルも新開発しました。

壁は躯体外側を、ネオマフォーム(厚さ=50〜40mm)で断熱し、外側に通気層を設けてから仕上げます。

床の断熱は床板の下側でなく、基礎の内側と土間の外周部分から90cmの巾を押出し発泡ポリスチレン、ネオマフォーム(厚さ=40〜75mm)で断熱します。

炭化発泡コルク、羊毛等の自然素材を使用したいのですが、
コスト、性能の面でネオマフォーム等のプラスチック系
断熱材がベストと考えています。

 屋根パネル詳細

 断熱材は求める性能、コストによりスタイロフォーム1種〜3種、
 ネオマフォームを使い分けます。

 屋根パネルの仕上

 上はOSBボード化粧仕上。下は杉板仕上目板押え。

 壁の断熱

 壁の断熱工法には大きく分けて充填工法と外張り工法があります。
 サーモシェルでは断熱材の欠損が少ない、断熱材及び配線配管等の
 施工が容易、気密の保持が容易等の理由で外張り断熱を採用して
 います。
 気密保持のためには乾燥した木材を使用すると共に丁寧な施工が
 欠かせません。

 基礎の断熱

 一見、床下で断熱していないので寒そうに感じられると思いますが、
 実は地中の温度は年間通して14〜17℃で一定しています。
 これだけの温度があれば冬でも十分暖かいのです。さらにベタ基礎の
 コンクリートが蓄熱材としても有効に働きます。

 主に採用している断熱材は旭化成のネオマフォームです。
 ネオマフォームは、フロンを使わない“グリーンガス”発泡です。
 この「グリーンガス」は、自然界にあるガスでオゾン層破壊もなく、
 温暖化係数も極めて低い、理想の発泡ガスです。
 その性能は空気の性能を超えた断熱性能!
 熱伝導率 λ=0.020W/m・K(0.017kcal/m・h・℃)

 ネオマフォームは、燃焼時の一酸化炭素及び二酸化炭素の発生量は
 少なく、また有毒とされるシアン化水素の発生もありません。


 窓はYKKAPのAPW330を採用しています。

 熱伝導率が、アルミに比べ約1000分の1と非常に熱を伝えにくい樹脂
 サッシで、2枚のガラスの空気層と、ガラス内側の金属コーティングに
 より熱の伝わりを軽減をしてくれます。
 そのため、室内外の温度差で生じる結露を防止でき、気密性にも優れて
 います。

 換気は床下から天井裏まで住宅全体で第3種計画換気を行い、
 スウェーデンのフレクト・ウッズ社のエクソネット換気システムを
 採用しています。

 このシステムは低騒音、低振動ファンを採用しメンテナンス性や将来
 に向けての更新性にも配慮されています。最大の特徴はスウェーデン
 で培われた世界でも最先端の換気理論をもとに日本の住宅の様々な間
 取りに合わせた木目細かな換気計画をプランニングし、工事終了後に
 換気量を簡単に確認できる
点にあります。

 群を抜く低騒音・低振動型のファンモーターを採用計量換気の
 スタンダードシステム

 高気密・高断熱住宅は、小さなエネルギーで快適温度が得られます。
 計画換気は、健康的な住空間を達成するために必要不可欠。エクソ
 ネットは住宅の規模にあわせた「必要最小量」の換気を的確に配分。
 空気の流れを設計する「エアー・フロー・デザイン」にスウェーデン
 の合理的精神が生かされています。

 静寂も自慢のひとつ。流体工学に基づいた低騒音・低振動ファンを
 採用した本体。さらに特殊形状の排気レジスタにより、通常生活では
 その存在を感じさせない程度の運転音です。

 湿気は家の大敵。エクソネットは、不要な臭いや湿気の滞留を防止し、
 結露・カビ・ダニの発生防止に、高い効果を発揮します。新鮮な空調
 によりアレルギーやストレスが抑制された健康的な生活が実現します。